【予習02】占星術基礎、その2。

こんにちは。

予習シリーズ、占星術第2回目です。


【予習01】占星術基礎、その1。

の続きです。



ずいぶん間が空いてしまった間に、なんと鏡リュウジ先生が、

Twitterで「占星術の基礎知識」をツイートしてくださっている!!

はじめてtogetterでまとめさせていただきました!

鏡リュウジさんによる「占星術の基礎知識」ツイートまとめ



さて、

「黄道12宮」もしくは「黄道12星座」と呼ばれるものは、おなじみ、

牡羊座から始まる、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座、乙女座、天秤座、蠍座、射手座、山羊座、水瓶座、魚座ですね。

(なお、「宮(きゅう)」というのは実際の星座(星々をつなげた形)と区別し、12個のエリアを指すために使うことばです。)


太陽はほぼ365日を掛けて黄道を一周しますので、

3月後半の牡羊座エリア滞在から始まり、順番に12個のエリアを巡って、

また次の年の3月後半に牡羊座のエリアに戻ってきます。



でですね、こういう時系列とは別に、

この12個のエリアは、そのエリアの持ついくつかの性質によって、

分類がされるのですね。


まずは、

2分類、3分類、4分類があります。

それぞれ、

2分類:温冷(もしくは男女)と乾湿の2種

3分類:三原質

4分類:四元素

で分けられます。


こちらの方のページがわかりやすいですので、合わせてお読みください。



いちばん下の、4分類から行きます。

西洋には、この世界の物質は、火・空気(もしくは風)・水・土(もしくは地)の4つの元素から構成されるとする思想があります。

これは物質だけではなく、ユング心理学における直感、思考、感情、感覚とも対応しています。

つまり、世界にある物質も、人間の内面も、火・空気・水・土で構成させていると考えるわけですね。

並びとしては、いちばん目の牡羊座から、火・土・空気・水・火・土・空気・水…と3回繰り返されます。


(こう書いて気づいたのですが、なぜ火のあとすぐ土なのでしょう。。

宇宙観の図的には、上から火・空気・水・土と並びます。実際に、地球があってその上に海などの水があって、空気がありますよね。

先生方に聞いてみたいところです。)


すべて書くとこうなります。

火:牡羊座・獅子座・射手座

土:牡牛座・乙女座・山羊座

水:蟹座・蠍座・魚座

空気:双子座・天秤座・水瓶座



次に3分類です。

こちらは星座の性質を3つに分けたもので、一般には活動宮、固着宮、柔軟宮と訳されます。

(なお、伊泉龍一先生翻訳の「占星術完全ガイド」ではそれぞれ「始動」「固定」「変化」と訳されています。

個人的にはこちらの方がしっくり来ます。


いちばん目の牡羊座から、活動宮、固着宮、柔軟宮、活動宮、固着宮、柔軟宮…と4回繰り返されます。


すべて書くとこうなります。

活動宮:牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座

固着宮:牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座

柔軟宮:双子座・乙女座・射手座・魚座



最後に2分類ですが、こちらは2種類あります。

古代ギリシャの哲学者アリストテレスが説いた、四元素を温冷、乾湿2つの様相の組み合わせで分類したものです。


火は温で乾

空気は温・湿

水は冷で湿

土は冷で乾

とされます。


このうち、温冷に関しては男性的・女性的性質を表し、

温が男性的、冷が女性的性質とされます。


すべて書くとこうなります。

温(火・風):牡羊座・双子座・獅子座・天秤座・射手座・水瓶座

冷(水・土):牡牛座・蟹座・乙女座・蠍座・山羊座・魚座

乾(火・土):牡羊座・牡牛座・獅子座・乙女座・射手座・山羊座

湿(風・水):双子座・蟹座・天秤座・蠍座・水瓶座・魚座



ここで見方をはじめのお話に戻し、1年掛けて巡る牡羊座から魚座までの

時系列の流れを再度見てみます。


実はこれは、人間が生まれてから死ぬまでの成長物語と捉えることができます。


牡羊座は生まれたばかりの赤ちゃん状態です。

自分の存在しかありません。

それが、牡牛座にて世界に接する感覚(五感)を得、

双子座で言語を得て、他者とコミュニケーションを取り始めます。


蟹座で愛情を知り、獅子座で自我が芽生え、乙女座で秩序を重んじます。

天秤座で社会の中の自分を意識してバランスを取り、

蠍座ではその反動で、愛するものと深く関係して一体化したい欲望を覚え、

射手座ではまたその反動で、この世を哲学的に学ぶため、距離・レベル的に、

自分の普段の範囲を超えた視点へ意識を向けます。


山羊座では、現実の社会で権威を持つ野望に燃え、

天秤座ではその上下関係を破壊し、すべての人を適切な距離を取りながら平等に扱い、

魚座ではそのすべての人たちの個の枠さえなくなり、すべての存在は一体化します。

その一体化した混沌の中から、牡羊座のひとつの命がまた誕生します。



この上でさらに、向かい合った宮は、同じテーマを持っているとされます。

たとえば、

牡羊座と天秤座は「承認欲求」、

牡牛座と蠍座は「所有」、

双子座と射手座は「コミュニケーション」、

蟹座と山羊座は「安全」、

獅子座と水瓶座は「独自」、

乙女座と魚座は「癒し」、

のように。



こんな感じで、

12星座を2種類、3種類、4種類で分けたり、

12星座の順番に人間の成長ストーリーが見出せたり、

向かい合った星座に共通するテーマを見出したり、

12星座って、とっても立体的に理解するものなのですね。


なお、12星座を順番に、ということでは、

いちばん上に書いた

鏡リュウジさんによる「占星術の基礎知識」ツイートまとめ

にありますように、人体の部位とも対応されます。

引用させていただきますと、


「人間の身体の中にも星が対応します。

頭は牡羊、喉は牡牛、手は双子、乳房と胃は蟹、

心臓と背中は獅子、下腹部は乙女、腰は天秤、性器は蠍、

大腿部が射手、スネと骨が山羊、くるぶしが水瓶で足は魚、といったぐあい。」


とされています。



さらにはそれが、

「双子座は2面性がある」とか、

「蟹座は硬い殻の中のように、身内を守り、それ以外に冷たかったりする」など、


地球から見た太陽の軌道にあった星たちを、人間が「星座」という形で結びつけた意味と、

そのエリアの意味がリンクするということが、

どうして起こるのか?

謎です。(これって勉強すればわかることなのでしょうか?)



わたしはまず、この立体感が、

とてもとてもとても、面白いと思うのです。



でもさらにさらにですよ?



ざっくりいうだけで、「伝統占星術」「現代占星術」ということばで表現されるように、

占星術も歴史の中で変遷を遂げています。

占星術の歴史は、伊泉龍一先生のサイトの「占星術の歴史」ページにありますように、

大きく6つの時代に区切ることができるようです。



この第2回のアップがこんなに遅れたのは、

この結論をどうすればいいのかわからなくなったからなのですが(^-^;)、


まだまだ勉強中なわたしですら、

「わたしは蠍座」

という知識しかなかった時代から比べれば、占星術に対する見方が、

広さも深さも、ずいぶん変わったわけですね。


たとえるならそれは、

「東京都練馬区」だけが世界のほとんどだった小学生のわたしが、

練馬区を出て、練馬区を東京の市区町村のひとつとして見られるようになって、

東京を出て、東京を日本の都道府県のひとつとして見られるようになって、

日本を出て、日本を世界の国のひとつとして見られるようになって、

宇宙からの地球という見方を意識するようになった、

ということと重なります。


また違う軸では、

家族以外の人と連絡を取るなら、家の黒電話か公衆電話から電話する以外の方法を考えもしなかった小学生のわたしが、

ポケベルを知って、PHSを手に入れて、携帯電話を手に入れて、

パソコンを買ってもらってメールを覚えて、FAXを覚えて、

電話なんてたくさんの通信手段の中のほんの一部になり、

5年後10年後には、また通信手段は大きく変わっていることが容易に想像できる、

ということと重なります。



今回のセミナーの占星術の3つの講座では、その視野が大きく広がることになるだろうと、

とても期待しているのです。


というわけで、この「占星術基礎、その2。」で書きたかったことは、


今回のコラボセミナーのコピーとして付けましたことば通り、


いまわたしが触れている占星術って、そもそも何?


ってことを、いっしょに学びませんか?というメッセージなのでした。



ではまた。

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