「いのち」とか「魂」とか「意識」とか「愛」とかのこと、その1。

いつか書こうと思っていたことを、

今日のしいたけさんのブログ記事を読んで、

そうだ今日から書こうと思ったので書きます。


一見、予習からずれてしまう話かも知れませんが、

わたしは繋がっているという認識で書いていきますので、

よろしければお読みください。



わたしが「いのち」とか「魂」みたいなことを、

それまでとは段違いに意識するようになったのは、

うちに猫を迎えたことがきっかけでした。


わたしはひとり暮らしで、6年ほど前から雌猫を1匹飼っています。

(ちなみに、名前は「あんず」といいます。

和猫の女の子なので、日本の花の名前をつけました。


↓うちに来た初日の写真。コッペパンサイズでした。)



もうほーーーんとに可愛くて、


6才になったいまでも、

「あんずはぬいぐるみちゃんみたいにかわいいねえ💖」

とか言ってしまう、いわゆる親バカなわけですが、


まだ生後数ヶ月のあんずにそのセリフを言いながら遊んでいたある日、

突如、はっとしたのです。




「あんずはぬいぐるみちゃんみたいにかわいいねえ💖



…あれ?


ていうか、こいつって、なんで自動的にあったかいの?


そう、こいつはぬいぐるみみたいにかわいいけど、ぬいぐるみじゃない。

ぬいぐるみじゃなくて生きものだから当たり前だと思っていたけど、


この『体温』ってやつは、いったい何なの?



そして、こいつはまだ赤ちゃんの猫だけど、

こいつが右に行くのも左に行くのもジャンプするのも、

飼い主である大人の人間であるわたしにも、一切コントロールはできない。


考えてみれば、虫だってそうだ。

わたしたちは、小さな蚊さえ、

見つけた1秒後どうやって飛ぶかがわからなくて、捕まえるのに苦労する。



『生きものである』ってどういうことなのだろう??」




それまで、自分を含めて、人間に体温があることを不思議に思ったことがなかったわたしは、

おおげさにいうと、急に「Water」を理解したヘレン・ケラーのように、

それまで全く気づいていなかったことに、立て続けに「気づき」始めたのです。


これが、わたしがはじめて「いのち」とか「魂」を

それまでと違うレベルで意識した瞬間でした。




その後、別の機会に、またひとつのことに気づきます。


会社の同僚の女の子とランチをしていて、彼女がある本の話をしてくれました。

彼女も、別の同僚の女の子から勧められてその本を読んだのだけど、

1週間くらい、その本の物語の世界から抜け出せなかったというのです。


彼女の話からわたしもその本に興味を持って、

本の内容や作者のことなどいろいろ聞いたのですが、

またふと、「あれ?」と思ったのです。



「彼女は隣の席で毎日顔を合わせておしゃべりもしていたけど、

わたしは彼女がその本を読んだことも、

彼女の内面で1週間、とても深いことが起こっていたことも、全く気づかなかった。


これって何なんだろう?

彼女が同僚からその本を勧められたこと、彼女がその本を読んだこと、

そして読み終わって1週間、その世界から抜け出られなかったこと、

それはすべて彼女にとってとても大きいことだったのに、

毎日隣にいるわたしはまったく気づかなかった。


それら一連のできごとは、

「どこ」で起きていることで、「どこ」に蓄積されていることなんだろう?

「何」が変化しているということなんだろう?」



ことばにするとわかりづらいかも知れませんが、

猫の体温と行動のときと同じく、一瞬にしてぱーーっと意識が開いたのですね。

これは、わたしが「意識」とか「魂」について、

それまでと違うレベルで意識した瞬間でした。


(なお、その本はパウロ・コエーリョの『アルケミスト』でした。)




もうひとつ、

これはわたしが「いまままで気づかなかったことに気づいた」というお話ではないのですが、

猫がうちに来て少し経ったときのことです。


うちに来たとき猫は生後2ヶ月で、まだ赤ちゃん猫なのと、生来の性格のせいか、

保護されていた方が帰ったあとも、新しい環境にもわたしにもまったく物怖じしませんでした。

というか、何もわかっていないようでした。

恐怖も、寂しい感情も感じられませんでした。


それが、数週間経ったときだと思います。

はっきりとシチュエーションは覚えていないのですが(すみません)、


とにかく、

「あ、あんずは愛を覚えた」

と思ったのを、よく覚えているのです。


それまでは、「ごはんをくれる人が変わった」くらいにしか思ってないんじゃ?と思うほど、

環境と世話係が変化したことをあまり気にしていないようだったあんずが、

わたしを認識して、わたしと離れるのをさみしがる鳴き方をしたのです。



続きます。

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