4人の先生のご紹介、その2。「鏡リュウジ先生」02

こんにちは、exis academyです。


更新が空いてしまい申し訳ありません。

その間もアクセスいただき、どうもありがとうございます!



さて、

4人の先生のご紹介、その2。「鏡リュウジ先生」

をアップさせていただきました際、鏡リュウジ先生からTwitterにて


「ありがとうございます。

ソフトな本も書いてますが、リズ グリーンやマギー ハイド、トービンといった硬い本の翻訳もしてます。

そちらも講座に来る方には読んでいただきたいなあ。」


というコメントを頂戴しました。(ありがとうございます!!)



ということで、今回のコラボセミナーのテーマにも繋がるような、

鏡先生の訳書もご紹介させていただきたいと思います。


こちらは、同じくコラボセミナー「心理と占い」にご登壇いただきます、

かげした真由子先生にご協力をお願いしました。



かげした真由子先生は、タロット占い師・講師として20年以上ご活動されており、

少し前から、占星術を学びながら発信もされていらっしゃいます。


先日の満月の際の、かげした真由子先生のブログ記事はこちら ↓

満月+半影月食リーディング

《2017年2/11獅子座の満月》情熱の凧が風に舞いあがる時


かげした真由子先生に、鏡リュウジ先生の著書で読まれたものを伺ったところ、

『占星学』『魂のコード』などをお読みになられているということでした。


今回は、かげした真由子先生の、

占星術を学びながら発信もされていらっしゃるというお立場、

また、タロットや占いについてまゆちん先生がずっと発信されていることも絡めまして、

『占星学』の感想をいただけましたので、そちらを掲載させていただきます。


「なかなか濃い本なので感想って難しいですよねー。笑。」

というコメントと共に、ご感想をいただきました。

まゆちん先生、おいそがしいところ本当にありがとうございます!!


☆尚、『占星学』は岡本翔子+鏡リュウジ両先生の共同訳書です。


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私たち「占い師」って、どうしても「占星術」「タロット」から役にたつ情報を引き出そうとしたり、問題解決することを真ん中に置いてしまうのだけど、

時折、実はそういった行為って、本来の「占い」の可能性を限定してしまっているのかもしれないなあ、と思うこともある。


そういった私の曖昧さに、リズ・グリーンは「それもいいけど、それだけじゃない世界」を教えてくれたように思う。

本書で彼女はこう述べている。


「もし人間関係が、何にもましてひとりひとりが自己を発見する過程だと考えるなら、古代からの占星学の知恵と現代の深層心理による洞察を合わせれば、我々がどうやって他人と関わっていくかについて何か示唆してくれるものがあるのではなないだろうか。」


この文章にもある「人間関係」・・・。

この本の原題の「RELATING」は、直訳すると「関連する、させる」といった意味なので「人間関係」がテーマ。

占いに来る御相談者の悩みもほとんどが恋愛や職場の人間関係であるのだけど、改めて私たちは人間関係の中でしか成長できないし、自分を決定していけないのだろうなと思った。


でも、ただその悩みを解決しよう、というだけではなく、

「この悩みによって、自分が何かを思い出そうとしているのだろう。」

と星を読むことができれば、

なんと面白い世界かと思い、さらに占星術を探求したい気持ちにかられた。

もちろんタロットも!


さらに私にとって大きな収穫は

四大元素について、もう一度、捉え直すことができたということ。

(占星術のみならず、タロットを学ぶ方は必ず通る道ですね。)


ユングのタイプ論では、

風は思考

火は直感

水は感情

地(土)は感覚

という概念を聞いたことがあると思うけど、

その世界観についても具体的な人物像を例に出しながら、とてもわかりやすく説明されている。


リズ・グリーンやユングの世界を難しいと思っている人も馴染めます。

なぜなら実例がユニークでその表現に引き込まれる。そして時に辛辣です。


例えば「思考優位」な風の人にとって、それはそれで本人としては正解なのだと述べながらも、

感情(野獣)の扱い方を間違えると「大量破壊」につながるのだというところまで述べられている。

双子座の私は少し笑えない内容だけど、何気なく使っている「思考」「感情」という言葉をもう一度捉え直すことができたのは大きな収穫!


しかし、リズ・グリーンは星に規則性やパターンがあり、それに沿って解釈すればいい、ということを言っているのではない。

これはタロットの象徴を読むということと似ているなあと思った。


もう一つ、占い師(というか全ての人)にとって大事なメッセージを彼女は内容のあちこちにちりばめている。

それは「自分の見ている世界が唯一ではない」ということ。

彼女の「現実というものは、いかに心の開かれた、ものにとらわれない心をもった人々にとっても、やはり主観的なもんなのだ。」というフレーズが印象深い。


私が見ている世界は主観的である、と真に思っていることこそが、本当に物事を俯瞰していることになるのだろうなあと、思ったし、そういった視点はタロットを読む上でもとても大事だと思っている。

(これは、私のセミナーでも触れたい内容です。)


そして、なにより私のように

「いったい占いってなんだのだろう」

「占星術っていうけど、何を読み解こうとしているのだろう」

「役にたつものとして扱わなきゃいけないのだろうか」

という疑問を持っている人には、

何かしら読み終わった後は、自分なりの答えを得られている一冊じゃないかと思う。


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いかがでしたでしょうか?

コラボセミナー前に読んでおくと、一層楽しめそうですね。

もちろん、読めない方もコラボセミナーは問題なく楽しんでいただけますので、ご心配なくお越しください!


なお、コラボセミナーにおきまして、鏡リュウジは

「占星術は、ユング、ヒルマン、グロフ、

タロットは、ユング、キャンベルあたりをご紹介します。」

ということです。

上でご紹介しました『魂のコード』は、ヒルマンの鏡リュウジ先生の訳書です。

わたしはタイトルからして気になっておりますので、予習しておこうと思います!


その他、鏡先生はマギー・ハイドの訳書、『ユングと占星術』も出版されています。


また、鏡リュウジ先生は、その後このようなツイートもしていただきました!


ちょいと先ですが3月25日、大阪で伊泉龍一さんたちと講座をやります。

伊泉さんは僕が”占い”の世界でほとんど唯一尊敬する同世代の畏友。

現代における占いの意義と向き合う会になりそうですから

真剣に真面目に占星術やタロット学ぶ人はくるべき。 

この、


「現代における占いの意義と向き合う会になりそうですから

真剣に真面目に占星術やタロット学ぶ人はくるべき。」


こちらが、今回のコラボセミナーの開催で、最もお伝えしたいというか、

ご参加者さまといっしょに考えたいところなのです。


ご検討中の方、ぜひよろしくお願いします(^-^)



ではまた、続きをお楽しみに。

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